中国の共通語ということになっているのが、北京語(普通話)だが、約4億人は北京語が話せないという記事。
Beijing says 400 million Chinese cannot speak Mandarin
北京語以外の中国語を「方言」(dialect)と表現することもあるのだが、北京語と広東語の違いは東京方言と関西弁の差どころではなく、お互いに言っていることををわかりあえないレベルの違いである。
97年の香港の中国返還のころには、香港の町中で「北京語教室」のポスターを見たが、学校へ通って勉強する必要があるレベル、つまり「外国語」というぐらいに異なるのですね。
だから、4億人が北京語を話せないと言っても、驚くには当たらない。
広東語や福建語はそれぞれに強い支持を集めていると記事中にもあるが、Youtube で "hokien bond" とか "Hokien Starwars" と検索してみると、なかなか楽しい動画がありますよ。
2013年9月1日日曜日
"I Love You." が聞こえない場所
BBCの元ベトナム特派員の Bill Hayton氏が描く、ベトナム素描。
Hayton記者はベトナム反体制派の取材が原因で国外退去させられたのですが、ベトナムに対する広い知識と愛を感じる文章で、こんな人を国外追放するなんてもったいないと思いました。
タイトルになっている "Where saying 'I love you' is impossible" は、ベトナムの1人称や2人称が相手に応じて変わるので、英語のように I とか You ときまっているわけではないことを言っています。
ベトナム的とは思うのだけれど日本語でも、小さい子どもに対して家族が話しかける時などに1人称が「ママはね」などに変わるのは、これと似たような現象だと思います。
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