'Banned' shrines reopen in Pakistan
こんがりそうな話がいくつかあるので、整理すると……。
・場所はパキスタンのスワットバレー(スワット渓谷)。
オサマ・ビンラデンがパキスタン北部で米軍に殺されたように、パキスタン・アフガニスタンの国境地域というのは、部族の力が強く、パキスタン政府の力はあまり及んでいないのですね。
・タリバンが閉鎖したイスラム教寺院
この寺院はイスラム教でもスーフィー宗派のもので、タリバンの観点からは「異端」になるわけです。
Their(*) ideology was a departure from the Islamism of the anti-Soviet mujahideen rulers they replaced who tended to be mystical Sufis, traditionalists, or radical Islamicists inspired by the Muslim Brotherhood (Ikhwan).[Taliban - Wikipedea]
Their: タリバンを指す
反ソ主義のムジャヒディーンはイスラム教でも神秘主義のスーフィーに傾きがちであった。彼らにとって代わったタリバンのイデオロギーは、ムジャヒディーンのイスラム主義とは異なり、イスラム同胞団の影響で伝統主義的・イスラム原理主義的であった。
ちなみに、コーヒーが世界に広がるきっかけとなったのはスーフィーの人たちで、徹夜で祈りをささげる際、眠気を覚ますのによい、ということでコーヒーを飲み始めたのです。
アラビア商人の活動でコーヒーはイスラム圏を超え、ヨーロッパにも伝わり、今日に至る(※)わけです。
※コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)