2010年5月13日木曜日

えせ科学と怪しげな歴史

「血液型と性格は関係がある」なんて信じているのは日本人くらい、という話はもともと知っていますが、記事中で気になったのは以下の箇所。

  Dating by blood type in Japan

One study compared the blood of people in Taiwan, who had rebelled against Japanese colonial rule, with the Ainu from Japan's northern island of Hokkaido, thought to be more peaceable.

(戦前の)ある研究では、日本の植民地支配に強く反抗した台湾人と、彼らよりは平和愛好的と考えられた北海道のアイヌ人との血液型を比較している。

 なんだか事実関係の理解が怪しいように思う。
 かりにそういう研究がされていたとすれば、台湾(具体的に書いていませんが、高砂族かな?)よりも、日本の統治により強く反発した朝鮮とか、侵略と徹底的に戦った中国の方が、研究の対象になりそうに思う。

 日本語版Wikipediaによれば、戦前から血液型性格分類が部隊編成などの役にたつと信じられて研究されてはいたようですが。

大日本帝国陸軍においても(…中略…)、血液型から将兵の気質・能力を分類することで、部隊編成の際に最も適した兵科・任務にあてることができるとの考えから、各部隊から将兵の調書を集め研究が行われたが、期待した結果は全く得られず、1931年に中止された。(「血液型性格分類」Wikipedia)

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