2010年5月31日月曜日

ついてない。

 旧ソ連やビルマ(ミャンマー)など、さまざまな独裁国家の取材経験のあるBBC記者 Sue Lloyd-Roberts(以下、ロバーツ記者)の目にも、北朝鮮は最も秘密主義の国と写ります。取材希望の中に北朝鮮のサッカーチームを含めたのも以下の引用文の通り、
I thought it might be polite to ask to film the country's football team which has, for the first time since 1966, qualified to play in the World Cup.
ワールドカップ出場を決めた北朝鮮へのサービス精神でした。北朝鮮にとってはサッカーチームの戦術は国家機密に相当するものであったようで、外国人ジャーナリストの取材は拒否されたのですが。

  North Korea - the most bizarre country in the world

 平壌のホテルである日、ロバーツ記者は外国人ジャーナリストが呆然としていることに気づきます。彼らはブラジル人記者で、ワールドカップ主催国の記者として北朝鮮のサッカーチームを取材しに来たという。
 ところが、毎日毎日、幼稚園だとか舞踏だとかを見物させられ、肝心のサッカーチームを取材させてもらえない。

 ロバーツ記者は「取材させてもらえない秘密主義の国」ということで記事が書けるわけですが、ブラジルの記者にとってはまったくどうしようもなく、受け持った国が悪かったというついてない話。

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